今まではそんなこと思ってもいなかったのに、妊娠した途端「うざい…」と思われてしまう行動があります。
この記事では職場で妊婦がうざく感じてしまう理由と、うざがられないための対策を紹介します。
すべての妊婦さんを非難する意図はありません。
妊娠しても、体調不良に付き合いながら、弱さをみせず仕事に取り組んでいる人はたくさんいます。
しかし、そうではない一部の人のどのような振る舞いが「妊婦がうざい」と思わせてしまうのかを解説します。
職場の妊婦がうざいと感じる理由は?
この記事を書いている私自身、妊婦になっても会社に勤めた経験があります。
妊娠しながら働く大変さは知っているのに、職場にいる妊婦を「うざい」と感じてしまいました。
うざいと感じた理由はこちら
- 妊娠に浮かれている
- 体調不良を察してほしがる
- 期間を決めないままつわりで休み続ける
- つわりで休んでも当然の態度
- 妊娠を理由に仕事をしない
順番に見ていきますね。
理由①:妊娠に浮かれている
妊娠は大きなうれしいニュースです。
家族は喜び、病院からは無理をしないよう言われ、妊婦になると人から大事にされることが増えます。
しかし、「妊婦だから大事にしてね!」のテンションで職場に行くのは危険です。
会社からすれば、妊娠したと聞いて最も気になるのが「いつまで働けるのか?」というところ。
- 産休はいつから?
- それまでに引き継ぎをしなければ
- 人員はどうする?
これらが本音で、会社にとっては仕事を回すことが1番大切。
そんな状況なので、妊娠に浮かれていると「プライベートと仕事の線引きができない人」という目で見られます。
理由②:体調不良を察してほしがる
妊娠中は体が思うように動きません。
- 初期…つわりで
- 後期…大きくなったお腹が重くて
妊娠するといつも倦怠感があり、出勤するだけでヘトヘトになってしまいます。
でも、それを職場で「察して」ほしがられるとうざがられてしまいます。
私も悪阻があるなか出社していましたが、仲の良い同僚でも悪阻のつらさを本当にわかってもらうことは難しいと感じました。
例えば、吐き気がするから接客を代わってもらいたいと思っても、それを察してオーラを出しても伝わりません。
重要なのは「体がしんどいから、どうして欲しいのか」を言葉で伝えることです。
- 悪阻で吐き気がするから作業に時間がかかる→急ぎの作業は外してもらう
- お腹が大きくてシャッターの上げ下げが大変→別の人に代わってもらう
- 腰痛があるので○キロ以上のものは持てない→持てる範囲のものだけ頑張る
周りの人たちも、どこまでサポートする必要があるのかわからないものです。
「妊婦は重いものを持ってはいけない」という知識はあっても、重いものの定義は人それぞれ違います。
「気持ち悪い」「しんどい」という感情を伝えるだけではなく、何ができて、何ができないのかを言ってもらえると助かります。
理由③:期間を決めないままつわりで休み続ける
つわりで仕事を休むのはよくあることです。
しかし、期間を決めずに長く休むと周りは妊婦に振り回されて「うざい」というイメージに繋がります。
- 今日は気持ち悪くて休むけど、明日は出勤できるかもしれない。
- そう思ったけど、翌日も気持ち悪いから休む。
- 明日は、明日決めよう…
- そのままズルズルと休み続ける
この場合、職場にいる人は不信感をもちます。
- 上司…いつ出社できるのかわからず、人員確保・仕事の振り分けに悩む
- 同僚…仕事のしわ寄せが行く
悪阻がいつ終わるのかわからなくて不安になるのと同様に、同僚もいつまでフォローし続けなければならないのか不安になっています。
つわりは安定期に入ると落ち着つく傾向があるため、1〜2ヶ月間まとめて休みを取る人もいます。
予定より早く回復したら復帰を早めればいいので、月単位で休みをとってしまった方が職場の混乱を減らせます。
理由④:つわりで休むのは当然の態度
悪阻で休むのは体調不良なので仕方がないことです。
でも、休んでいる間に仕事を代わってくれた人がいるはずです。
「悪阻なんだから休んで当然!」「妊婦だから大事にしてもらえるのが当然!」こんな態度で、ありがとうもごめんなさいも言わないと、反感を買うのは当たり前ですね。
私の職場には、仕事を代わってもらった翌日に必ずお礼をいう人、代わってもらって当然でお礼のひとつもない人、それぞれいました。
お礼をいってくる人の仕事は、いつでもどうぞ!と快く引き受けることができます。
仕事を代わってくれた人に言葉で感謝を伝えるのは大切。
理由⑤:妊娠を理由に仕事をしない
妊娠すると出勤するだけでものすごく体力を使いますし、できない作業があるのは事実です。
でも、どんな仕事も妊娠を理由に断りつづけていると、周りは「何をしに来ているの?」と不信感を抱きます。
出社したからには仕事をする。
仕事ができそうもないときは、できる範囲のことはやる姿勢を見せてほしいですね。
職場の妊婦がうざいときの対処
職場の妊婦が仕事をしなくて困っているなら、上司に相談をしましょう。
- 妊婦の仕事のしわ寄せがきてつらい
- 人員の確保をしてほしい
- 仕事量を見直してほしい
会社側は、一人に仕事のしわ寄せが行かないよう対策を打つ責任があります。
妊婦さんに悪意を向けても、なにも解決しないので注意です。
また、「前からうざかったけど妊娠したらさらに…」という場合は、その人との相性が悪いだけで妊娠は関係ないので、一緒にしないようにしましょう。
妊娠するとそんなにしんどいの?
「妊娠するとしんどい、しんどいって言うけど本当なの?」と、経験がないと疑問に思いますよね。
その答えは、すごくしんどいです。
経験者として、妊娠したあとの変化をサクッと紹介します。
つわり
- 妊娠がわかってから2〜3ヶ月続く
- 出産までの8ヶ月間つづく人もいる
- いつおわるのか本人にもわからない
- 目が覚めているときは常に吐き気
- 食べられない
- 楽しみは何もない
- ひたすら耐えるだけ
メンタルの変化
- ホルモンバランスの急激な変化によるものなので本人にはどうしようもない
- ささいな言葉に傷つきやすい
- 攻撃的になる
体が自由に動かない
- 胃に圧迫感がある
- 倦怠感がある
- 腰が痛い
- 体がむくむ
妊娠はだれもが経験するものではないので、大変さをわかってあげたくても本当に理解することはできません。
経験したことがあっても「ちょっと甘えすぎでは?」と違和感をおぼえてしまうこともあります。
ことあるごとに「しんどい、しんどい」「つらい」と言われて、うざいなぁと思ってしまうことだってありますよね。
でも、職場の妊婦さんに対して出来る限りサポートする姿勢は出していきましょう。
自分の奥さん・娘・姉妹が妊娠して、職場で邪険にされていると想像するといいかも。
「うざい」と思ってしまっても、優しさをなくさない人間でいたいですよね。
職場の妊婦がうざいと言われないために気をつけること
妊娠さんが職場で「うざい」と言われないためにできることはこちらです。
- できる仕事をこなす
- カバーしてもらったら感謝する
- できること・できないことを明確にする
- 「妊娠して大変」アピールは控える
順番に見ていきましょう!
①:できる仕事をこなす
妊娠しても仕事をやる姿勢はみせていきましょう。
- できないことは潔くできないと言う
- できる範囲の仕事をこなす
妊娠中の働き方によって、育休復帰後の周りからの期待度が変わります!
妊娠した途端になにも仕事をしなくなった人は「復帰後も使えなそう」という印象を与えてしまいます。
職場から見ると「妊娠してるからできない」よりも「妊娠してるけどやる!」の人のほうが戻ってきてほしいもの。
きちんと責任感をもって働く人には周りも優しくなり、自然とサポートしたいと思わせます。
体がしんどいときは姿勢だけでいいです!
やる気がある姿勢をアピールしましょう。
②:カバーしてもらったら感謝する
妊娠中につわりや突然の体調不良で休むこともあります。
休んでいる間にカバーしてくれた同僚には、言葉で感謝を伝えましょう。
「有給だから権利!」という気持ちもわかりますが、休んで当然♪の態度は反感をかうだけ。
相手は人間なので感情があります。
気持ちよく仕事ができるよう、感謝を伝えてコミュニケーションをとっていきましょう!
③:できること・できないことを明確にする
妊娠中は、平常時と比べてできること・できないことがあります。
これには個人差があり、同じ妊婦でも平気な人もいればできない人もいます。
私はつわり中、パソコン画面を見ると酔ってしまう状態になったため、パソコンを触らないでできる仕事をするなど対策しました。
自分の状況とどうしたいかを上司に伝えて対策をとっていきましょう!
察してオーラを出すのはやめたほうがいいです。言葉で伝えましょ。
④:「妊娠して大変」アピールは避ける
妊娠中の身体の変化によって、出勤すること・家事をこなすこと、なにもかもが大変になります。
妊娠して大変なことをついつい話したくなりますが、職場では控えましょう。
不妊治療をしている人や、授かりたくても授かれない人がいる可能性があり、妊娠の自慢に聞こえて傷つけてしまうことがあります。
家族や友だち、SNSで同じような仲間を探すなどして、発散しましょう。
お互いが気持ち良く仕事をするために
妊娠すると「妊婦だから気を遣ってほしい」という気持ちになってしまうのは仕方がないことです。
私もそんなふうに思ったことがもちろんあり「妊娠すると集中力が続きにくくなるから、ちょっと仕事が遅くなっても見逃して。」と、ダラダラ働いた時期もありました。
- 「吐き気があって仕事に集中できない」
- 「ささいなミスを繰り返してしまう」
- 「倦怠感があってぼんやりしてしまう」
このように、自分ってこんなにできなかったかな?とヘコむような変化が起きて困惑してしまうこともあるでしょう。
それを、「妊婦だから許して」の人間になるか、どうしてもぼんやりしてミスをしてしまうならミスをなくすようチェックする時間を設ける等の対策をとれる人間になるか。
周りが見ているのはここです。
職場の妊婦がうざいといわれる理由と対策|まとめ
職場の妊婦がうざいといわれてしまう理由と対策をまとめます。
- 「休むのは当然」の態度は反感を買う
- カバーしてくれた同僚に感謝を伝える
- 出勤したからには仕事をする
妊娠したあとの身体の変化は人それぞれですし、職種のちがいもありますから、必ずしも私のやり方を押し付ける気持ちはありません。
「妊婦なんだから気を遣って!」と傲慢な気持ちはそっと心に閉まって、謙虚に、自分ができる範囲の仕事をがんばってみませんか。
その姿で、周りの対応は変わります。
反対に、「うざい」と思っている人もできる範囲で妊婦さんのサポートをしていき、お互いに気持ちよく仕事ができるよう努めましょう!
明日は我が身です!